呼吸をすることを覚えた次には
歩くことを覚えなければならないだろう
それと同じようなもので
なんて難しいのだろう、とわたしは思った
投げ出してしまいたいほど、
人生を綺麗に終わらせる方法を
模索している最中に死んでしまうくらいに、
人という文字をこの脳内から
消してしまおうかというくらいに、
そんなくらいに難しいことだった
ああ、やはり彼らはすごい
彼らはこの季節をどうやって歩いて来たんだろう
山積みにされた課題と
ひとの世に加わりなさい、という義務感
やるべきことが多すぎて
押し潰されそうだと思った
そんなわたしを唯一救ってくれたのが
これまで進んできた道が
「何も間違ってはなかった」という
一つの事実
自分を救えない者に他人は救えない、と
あらゆる人達は口を揃えて言った
他人を救わない者に生きる術はあらず
他人を救えない者に生きる力はないと
わたしはあの日に学んでいた
知らぬものはどうともできない
よく深く理解せねばならない
人間は一人では人間であろうとも
集団になれば環境でしかない
はて、それでは、環境を教える学問は
どこで教えられるものなのだ?
興味がないからと目を背けたものは
その人だかりに人としての価値を感じなかったのみで
他の価値を与えられた今
困惑するばかりである
集団にあるそれぞれが何らかの規則を持って動いている
その規則性とは今までに扱った「相手の心」である
ただ違うのは、彼に介入する者が
自分だけではなく、一人とは限らず、
また集団そのものが影響を及ぼす、ということだ
集団とは誰か?誰かに何かが加わった者である
誰かの意志に多数の力と個々の解釈を加えたものが集団である
自分以外の接触が増えれば増えるほど
不確定な要素が増えていく
近すぎるのだ、それゆえその影響は大きすぎる
頭が破裂してしまいそうだ、
心などという複雑なものを
自分の中にいくつも置いておけるわけが無い
でもそこには確かに関連性があって
そこから法則が産み出されているのだ
それらを同時に把握することなどできない
難しい
難しすぎる
これを他の学問に置きかえたとすれば
誰もがうまく解けるとは限らぬ筈なのに
何故、何故彼らはこう易々と
こうも難しいことを簡単にやってのけるのだ?
子供も、大人も、まだこんなに小さい幼児まで
彼らはいくつ脳味噌を持ち合わせているのか?
やはりそういうことなのだろう
わたしは奥深く隠れているどの世界とも繋がれていない
孤独として産まれ、孤独として生きた人間だ
その人々を繋ぐ世界というのは
同じように受けた文化の刷り込まれた体の一部であったり
同じように生まれてきた人間としての証であったりする
その物語を聞かされたときに
幼いわたしはそれならば、と思ったのだ
自分もどこかで、誰かと繋がっているのかもしれない、と
即ち、欠陥品だったのだ
欠落した箇所はどこを探しても見つかるはずがない
その場所を隠すためのパーツを拾い
繕って生きるために糸を紡ぎ
痛みに耐えながらこの身に縫い合わせ
何故か共存の道を選んでいた
歩くことを覚えなければならないだろう
それと同じようなもので
なんて難しいのだろう、とわたしは思った
投げ出してしまいたいほど、
人生を綺麗に終わらせる方法を
模索している最中に死んでしまうくらいに、
人という文字をこの脳内から
消してしまおうかというくらいに、
そんなくらいに難しいことだった
ああ、やはり彼らはすごい
彼らはこの季節をどうやって歩いて来たんだろう
山積みにされた課題と
ひとの世に加わりなさい、という義務感
やるべきことが多すぎて
押し潰されそうだと思った
そんなわたしを唯一救ってくれたのが
これまで進んできた道が
「何も間違ってはなかった」という
一つの事実
自分を救えない者に他人は救えない、と
あらゆる人達は口を揃えて言った
他人を救わない者に生きる術はあらず
他人を救えない者に生きる力はないと
わたしはあの日に学んでいた
知らぬものはどうともできない
よく深く理解せねばならない
人間は一人では人間であろうとも
集団になれば環境でしかない
はて、それでは、環境を教える学問は
どこで教えられるものなのだ?
興味がないからと目を背けたものは
その人だかりに人としての価値を感じなかったのみで
他の価値を与えられた今
困惑するばかりである
集団にあるそれぞれが何らかの規則を持って動いている
その規則性とは今までに扱った「相手の心」である
ただ違うのは、彼に介入する者が
自分だけではなく、一人とは限らず、
また集団そのものが影響を及ぼす、ということだ
集団とは誰か?誰かに何かが加わった者である
誰かの意志に多数の力と個々の解釈を加えたものが集団である
自分以外の接触が増えれば増えるほど
不確定な要素が増えていく
近すぎるのだ、それゆえその影響は大きすぎる
頭が破裂してしまいそうだ、
心などという複雑なものを
自分の中にいくつも置いておけるわけが無い
でもそこには確かに関連性があって
そこから法則が産み出されているのだ
それらを同時に把握することなどできない
難しい
難しすぎる
これを他の学問に置きかえたとすれば
誰もがうまく解けるとは限らぬ筈なのに
何故、何故彼らはこう易々と
こうも難しいことを簡単にやってのけるのだ?
子供も、大人も、まだこんなに小さい幼児まで
彼らはいくつ脳味噌を持ち合わせているのか?
やはりそういうことなのだろう
わたしは奥深く隠れているどの世界とも繋がれていない
孤独として産まれ、孤独として生きた人間だ
その人々を繋ぐ世界というのは
同じように受けた文化の刷り込まれた体の一部であったり
同じように生まれてきた人間としての証であったりする
その物語を聞かされたときに
幼いわたしはそれならば、と思ったのだ
自分もどこかで、誰かと繋がっているのかもしれない、と
即ち、欠陥品だったのだ
欠落した箇所はどこを探しても見つかるはずがない
その場所を隠すためのパーツを拾い
繕って生きるために糸を紡ぎ
痛みに耐えながらこの身に縫い合わせ
何故か共存の道を選んでいた
























