

Wee apea ra kiafa ammue.
Nn apea wa nepo kuhle ween noes.
Wee apea ra kiafa ammue en firle fhyu.
Nn apea wa ene llizz harr re nepo kuhle ween noes has.
Wee yea ra re fountaina foul, re fusya yehah,
re yatse fandel celetille murfanare oz mea rol chs yor.
Rrha yant ga zash na chs endia. den,
Was granme ra khal her waats murfanare.
Ma nam ra 0x vvi.
knawa rre zash, wis gran pic morto.
knawa rre celetille murfanare, wis pomb near re manafaln.
knawa rre sor kuhle, wis acra ridalnae.1x AAs ixi.
Was yea ra knawa en melenas mea oz iem.
Was yea erra aiph na cenjue fedyya yetere,
haf et wael we omnis wael, oure et wael, oure...
Wee ki ra repoear yor, enw knawa yorr delij mea.
Wee jyel wa na re accrroad sor, rre mea la stel sor.
Was ki ra na endia anw ee yor van yorr delij en guatrz mea, forgandal
manafeeze rol sor, en na manafeeze fatere manafeeze rol sor.
“Was ki ra exec geeow
sos chs mea, na sor, acra.
Na stel yorr haf ridalnae kuhle,
sos jam arsye kuhle yor. ”
Rrha jyel ga knawa rre sor dyya na bexm.
Nn apea wa nepo kuhle ween noes.
Wee apea ra kiafa ammue en firle fhyu.
Nn apea wa ene llizz harr re nepo kuhle ween noes has.
Wee yea ra re fountaina foul, re fusya yehah,
re yatse fandel celetille murfanare oz mea rol chs yor.
Rrha yant ga zash na chs endia. den,
Was granme ra khal her waats murfanare.
Ma nam ra 0x vvi.
knawa rre zash, wis gran pic morto.
knawa rre celetille murfanare, wis pomb near re manafaln.
knawa rre sor kuhle, wis acra ridalnae.1x AAs ixi.
Was yea ra knawa en melenas mea oz iem.
Was yea erra aiph na cenjue fedyya yetere,
haf et wael we omnis wael, oure et wael, oure...
Wee ki ra repoear yor, enw knawa yorr delij mea.
Wee jyel wa na re accrroad sor, rre mea la stel sor.
Was ki ra na endia anw ee yor van yorr delij en guatrz mea, forgandal
manafeeze rol sor, en na manafeeze fatere manafeeze rol sor.
“Was ki ra exec geeow
sos chs mea, na sor, acra.
Na stel yorr haf ridalnae kuhle,
sos jam arsye kuhle yor. ”
Rrha jyel ga knawa rre sor dyya na bexm.
風通り抜けた
外と一続きの部屋
ケーキ探して
硬貨を握り締めたまま
裸足で芝生に降りた
忘却は誕生
強迫観念にも似た
夢から目覚めれば
いつだって少女
生まれたばかりの心
あの子 誰だろう
と呟ける事の幸せを
知ることのできない少女は幸せ
肌に触れる心地よい風と
クリームの甘い香りしか
心にない少女は幸せ
新しい感覚を
貯蔵するよろこび
喉や心臓や胃から離れて
前腕に風の奪う熱を
真っ白な頭の中感じること
わたしが幼子であるかのように
錯覚させるのは多幸感
軽くなった身体と空っぽの頭
忘却は退行
生まれたばかりの命に至る様
ピアノとオルゴール
手鏡と積まれた本
真っ白で広い画面と
わたしを潤す色々
それ以外を知らずに居た
それ以外を知らずに
このまま育ちたい
叶うまで何度も
わたしは生まれ直す
あの子って 何のことだろう
外と一続きの部屋
ケーキ探して
硬貨を握り締めたまま
裸足で芝生に降りた
忘却は誕生
強迫観念にも似た
夢から目覚めれば
いつだって少女
生まれたばかりの心
あの子 誰だろう
と呟ける事の幸せを
知ることのできない少女は幸せ
肌に触れる心地よい風と
クリームの甘い香りしか
心にない少女は幸せ
新しい感覚を
貯蔵するよろこび
喉や心臓や胃から離れて
前腕に風の奪う熱を
真っ白な頭の中感じること
わたしが幼子であるかのように
錯覚させるのは多幸感
軽くなった身体と空っぽの頭
忘却は退行
生まれたばかりの命に至る様
ピアノとオルゴール
手鏡と積まれた本
真っ白で広い画面と
わたしを潤す色々
それ以外を知らずに居た
それ以外を知らずに
このまま育ちたい
叶うまで何度も
わたしは生まれ直す
あの子って 何のことだろう
足を投げ出した床と
背中を立てかけた壁が
はっきりと分断されてる
部屋は正方形として認識される
どれも凄く綺麗なのに
とっても違和感
何故ここに在るの
何故音が聞こえるの
何故ここに居るの
何故わたしは生きているの
綺麗だし、綺麗だし
それにとっても綺麗なのに
脳を除いた全てに生じる違和感
ベニヤ板のような体
そこに在ることが、怖い
そこに在ることが、不思議
知覚という知覚が全て
自らの存在に疑問を投げかけている
何故わたしは物を見てるの
何故目を開けたら物が見えるの
生きている、可笑しさ
気持ち悪さ、不可解さ、美しさ
何故家は崩れることなく建っているの
何故わたしが気を逸らしたとたん
わたしは好きで人形をやっているの
動く指
見慣れているということは わたしの物ということ
わたしの指
何故なんど目を開けても
世界はそこに在り続けるの
何故そこに無くはなれないの
気持ち悪い、気持ち悪い、何故
わたしの存在だけは
どうしても疑えないままだから
疑わしい世界の中に
疑いようの無い自分の脳みそが
場違いのようにそこに浮いていて
それでも頭の中は空っぽで
重心の掛けられた手の乗った机
手と一緒に消えてしまいやしないか
ドキドキしながら静かに待っている
天井が近いのは
いつものこと
錯視は
どちら
背中を立てかけた壁が
はっきりと分断されてる
部屋は正方形として認識される
どれも凄く綺麗なのに
とっても違和感
何故ここに在るの
何故音が聞こえるの
何故ここに居るの
何故わたしは生きているの
綺麗だし、綺麗だし
それにとっても綺麗なのに
脳を除いた全てに生じる違和感
ベニヤ板のような体
そこに在ることが、怖い
そこに在ることが、不思議
知覚という知覚が全て
自らの存在に疑問を投げかけている
何故わたしは物を見てるの
何故目を開けたら物が見えるの
生きている、可笑しさ
気持ち悪さ、不可解さ、美しさ
何故家は崩れることなく建っているの
何故わたしが気を逸らしたとたん
わたしは好きで人形をやっているの
動く指
見慣れているということは わたしの物ということ
わたしの指
何故なんど目を開けても
世界はそこに在り続けるの
何故そこに無くはなれないの
気持ち悪い、気持ち悪い、何故
わたしの存在だけは
どうしても疑えないままだから
疑わしい世界の中に
疑いようの無い自分の脳みそが
場違いのようにそこに浮いていて
それでも頭の中は空っぽで
重心の掛けられた手の乗った机
手と一緒に消えてしまいやしないか
ドキドキしながら静かに待っている
天井が近いのは
いつものこと
錯視は
どちら
窓の外で死体を乗せた車が
ゆるやかに速度を落とし
止まった街の角の先には
喪服に身を包んだ人の群れ
数珠すり合わせる音
大往生、大往生の声
逃げ出すかのように外へ飛び出し
走り続けたわたしの脳で
無意識に下した判断は真理などではなく
ただの生存本能
そんな些細なことで色彩を帯びる日常
あまりにも儚い価値判断に冷笑しつつも
その中で生きる自身を自覚する
行こう、目の見える内に
此処に生きていないからこそ
わたしが生き生きとしていること
分かるだろうか
死の淵にほんのひと時誘い込まれた時
どれだけ自分が生き物であることを
深く思うことか
わたしは今でもこの地に生きてはいない
だからこそわたしは生きようとただ思える
わたしはあなたと決して同じ世界に生きてはいない
それでもわたしはやはり一つの生きた命であること
今は深く深く実感している
夢を見ているかのように生きる
共同体の支える幻想の作り上げた空くらい飛んでみせる
あたかも本当であるかのような理をはなから無視して
わたしは本物の空だけを仰いでいる
この世界が物語にしか思えないのだから
わたしはページにインクを塗りたくるだけ
こぼすように事実の上に身を横たえ流れ
わたしらしく在り続けるだけ
何もこわくなんてない
何が大往生だ
何年生きても同じだ
問いかける声は大きくなるばかりだ
決して止まない
止ませることはできない
ゆるやかに速度を落とし
止まった街の角の先には
喪服に身を包んだ人の群れ
数珠すり合わせる音
大往生、大往生の声
逃げ出すかのように外へ飛び出し
走り続けたわたしの脳で
無意識に下した判断は真理などではなく
ただの生存本能
そんな些細なことで色彩を帯びる日常
あまりにも儚い価値判断に冷笑しつつも
その中で生きる自身を自覚する
行こう、目の見える内に
此処に生きていないからこそ
わたしが生き生きとしていること
分かるだろうか
死の淵にほんのひと時誘い込まれた時
どれだけ自分が生き物であることを
深く思うことか
わたしは今でもこの地に生きてはいない
だからこそわたしは生きようとただ思える
わたしはあなたと決して同じ世界に生きてはいない
それでもわたしはやはり一つの生きた命であること
今は深く深く実感している
夢を見ているかのように生きる
共同体の支える幻想の作り上げた空くらい飛んでみせる
あたかも本当であるかのような理をはなから無視して
わたしは本物の空だけを仰いでいる
この世界が物語にしか思えないのだから
わたしはページにインクを塗りたくるだけ
こぼすように事実の上に身を横たえ流れ
わたしらしく在り続けるだけ
何もこわくなんてない
何が大往生だ
何年生きても同じだ
問いかける声は大きくなるばかりだ
決して止まない
止ませることはできない
維持するために
注ぎ足し
余りが有れば
より深くへと
頭は大きく揺れ
足は静かに留まっている
あたたかく
涼しい
涙なんて
湧いて来ない
力いっぱい押し込んでも
ひらかれない窓
錆び掛けた錠前
新しいのを買わなきゃ
流れない
懐かしい味 分からない
枯渇した泉
掘り下げようと
もう一口
鋭く地下に触れた
懐かしい香り
繰り返される痙攣
物を 詰めて下さい
大音量の音楽
溶け込むように
そのまま死んでしまうような痛みを
耐えられればいいと思ったのに
得るものふつり
沸いてすぐ消えた
三秒ばかりの時 手放して
その間に刺してくれればよかったのに
あの日の並木道
どうしてだろう ありありと見えるよ
注ぎ足し
余りが有れば
より深くへと
頭は大きく揺れ
足は静かに留まっている
あたたかく
涼しい
涙なんて
湧いて来ない
力いっぱい押し込んでも
ひらかれない窓
錆び掛けた錠前
新しいのを買わなきゃ
流れない
懐かしい味 分からない
枯渇した泉
掘り下げようと
もう一口
鋭く地下に触れた
懐かしい香り
繰り返される痙攣
物を 詰めて下さい
大音量の音楽
溶け込むように
そのまま死んでしまうような痛みを
耐えられればいいと思ったのに
得るものふつり
沸いてすぐ消えた
三秒ばかりの時 手放して
その間に刺してくれればよかったのに
あの日の並木道
どうしてだろう ありありと見えるよ
今期
再び夢の中へ
求め続けられる代償行為
似た空間
止まぬ会話
安らぎのとき ここに
目覚めたくなど、無い
代替されるだけのものを
併設するための作業
産まれるまで
住み着くまで
終わらない
薄れていく記憶を
複製して折り重ねていくように
強く 強く何度も
色を重ねていく
形が あらわれる
一瞬の現実を模る
永遠の夢を創り上げるのは
紛れも無く この場所
喜びのとき ここに
夢を 見ている
目を開けながらも
何も見ていない
いつも同じ空間に居る
安らぎのとき ここに
さようなら
いつか目覚める日まで
目覚めたくなど、無い
再び夢の中へ
求め続けられる代償行為
似た空間
止まぬ会話
安らぎのとき ここに
目覚めたくなど、無い
代替されるだけのものを
併設するための作業
産まれるまで
住み着くまで
終わらない
薄れていく記憶を
複製して折り重ねていくように
強く 強く何度も
色を重ねていく
形が あらわれる
一瞬の現実を模る
永遠の夢を創り上げるのは
紛れも無く この場所
喜びのとき ここに
夢を 見ている
目を開けながらも
何も見ていない
いつも同じ空間に居る
安らぎのとき ここに
さようなら
いつか目覚める日まで
目覚めたくなど、無い
知らない人の影追って
さようなら
から始まる昼ごろに
胸焼けと目の霞み
見てない方の側からは
うまくかけない はず
足が二本も揃ってようと
立て掛けたまま座っていることしかできない
定期一枚でどこにでもいけるだとか
課金させたインターネット・サービスは
永遠に終了しないだとか、と
同じ幻想の真っ只中
心地良いのはピアノの音色だけ
人の声をシュレッダーに掛けて
雑音に昇格させれば
言語概念は
書かれた文字で専有化
それでも考えていることといえば
前世からの悲しみか
今を支配する空腹だけ
知らない人の影追って
黄泉の国まで帰ろうか
前世に閉じ篭って
もう産まれてくるのを止めようか
胸焼けと目の霞みと
寒気と発熱
追われるのは増え続ける年号
二十を刻む前に 多分終わる
人の声からは
共有された音と意味の組み合わせを
押しのけて割り込んで来る
高さややわらかさや聞き心地を
判別するのが忙しくって
中身は結局なんにも聞こえてこない
忘れることでしか幸せを手に入れられない僕等
幻想の真っ只中で 心の底から笑い合う
五十万も注ぎ込んだんだからそろそろ当たるだとか
悪いことが続いたんだから良い事がやってくるだとか
苦しみは耐えていれば必ず過ぎるんだとか
自分の命の終わりなど就職や結婚よりかはさして重要ではなくて
よく考えることもなく忘れたまま先延ばしにしていても何とかなるんだとか
苦しんだまま報われる間も無く死んでしまう人間なんて居ないんだとか
なんだとか
そうなんだ
さようなら
から始まる昼ごろに
胸焼けと目の霞み
見てない方の側からは
うまくかけない はず
足が二本も揃ってようと
立て掛けたまま座っていることしかできない
定期一枚でどこにでもいけるだとか
課金させたインターネット・サービスは
永遠に終了しないだとか、と
同じ幻想の真っ只中
心地良いのはピアノの音色だけ
人の声をシュレッダーに掛けて
雑音に昇格させれば
言語概念は
書かれた文字で専有化
それでも考えていることといえば
前世からの悲しみか
今を支配する空腹だけ
知らない人の影追って
黄泉の国まで帰ろうか
前世に閉じ篭って
もう産まれてくるのを止めようか
胸焼けと目の霞みと
寒気と発熱
追われるのは増え続ける年号
二十を刻む前に 多分終わる
人の声からは
共有された音と意味の組み合わせを
押しのけて割り込んで来る
高さややわらかさや聞き心地を
判別するのが忙しくって
中身は結局なんにも聞こえてこない
忘れることでしか幸せを手に入れられない僕等
幻想の真っ只中で 心の底から笑い合う
五十万も注ぎ込んだんだからそろそろ当たるだとか
悪いことが続いたんだから良い事がやってくるだとか
苦しみは耐えていれば必ず過ぎるんだとか
自分の命の終わりなど就職や結婚よりかはさして重要ではなくて
よく考えることもなく忘れたまま先延ばしにしていても何とかなるんだとか
苦しんだまま報われる間も無く死んでしまう人間なんて居ないんだとか
なんだとか
そうなんだ
Ma apea ra gran adyya.
Fou paks ga cexm walasye.
Wee ki ra tek tes na irs walasye.
sol sor bautifal sos mea.
hartes ar ciel.
Wee yea ra yaserwe der na vit walasye. yetere,
Ma apea ra irs cest rol mea.
Was waa ra afezeria sor wael oz re chs cest mea.
afezeria en
exec chs la cest mea.
Was yea ra gyen hymmnos nnoini.
sol sor bautifal,
en hartes ar ciel.
forgandal, la clyncye.
wael oz chs rol re nozess.
Wee apea ra tek tes lof wi, iem.
Fou paks ga cexm walasye.
Wee ki ra tek tes na irs walasye.
sol sor bautifal sos mea.
hartes ar ciel.
Wee yea ra yaserwe der na vit walasye. yetere,
Ma apea ra irs cest rol mea.
Was waa ra afezeria sor wael oz re chs cest mea.
afezeria en
exec chs la cest mea.
Was yea ra gyen hymmnos nnoini.
sol sor bautifal,
en hartes ar ciel.
forgandal, la clyncye.
wael oz chs rol re nozess.
Wee apea ra tek tes lof wi, iem.
人は何故変わり行くんだろう
生きているのか死んだのか
いずれ生き返ることができるのか
何ひとつわからないのに
同じ形の顔の下には
いまも知らない人しか居ない
人は何故変わり行くんだろう
未来は過去の要素をまばらに含んでも
過去とは全く違うものに生成される
同じ形の顔をしているのに
知らない人間が言葉を話す
いま沈黙しているわたしの知ってる人
生きているのか死んだのか
分からなくても沈黙という事実は残る
いつその死を悼めば良いのだろう
ただ いまは此処に居ない
その寂しさに涙することしかできなくて
いつか帰ってくるのか
それすらも永遠にわからない
いつその死を悲しむことができるのだろう
わたしの愛した者の死は
彼らが死ぬまで
永遠にわからないようにできている
ねえでも
帰ってきて 帰ってきて
あんまりにも寂しいから
存在すら記憶の彼方に葬って
それでも涙は止まらない
何が悲しいのかもわからないまま
意味もなく涙が流れ続ける
どうして
帰ってきてくれないの
どこかへ
行っているだけだと
思っていた
幼子のように
純粋なわたし
ふいに
思い出して
こわれた
変わりない外見に
騙されるわたしたち
何の繋がりもない時間軸に
支配される思考たち
解けない洗脳
あなたがあなたのままで居られるなんて、嘘です
自分の死すら悼めない内にも
刻々と時は過ぎ
失った者を惜しんでも
死体すら
その腐臭すら残していかない
後釜の口がわたしの愛すべき者を
否定する 存在ごと
誰もこの世界に
生きながら死が溢れている事に
目を背け 死者の名を名乗りながらも
まったく死者と異なる振る舞いをし続け
わたしのことを
知らないくせに「知っている」と言うのか
わたしの力であなたの脳に
静かに葬られている死者の骨を焚いて
甦らせることができるのだろうか
それがどれだけ難しいことか
多くの人が知っていた
それどころか
涙すら凍らせたまま
静かに膝を抱いて
脳の奥隅で眠っているかもしれない
それでも耳をすませても
寝息ひとつ聞こえて来ない
後釜の知らない人間は
しきりに自分の中に居る
自分でない人間を隠したがる
声を張り上げて
死者の名前を高らかに
自分のものとして名乗り上げる
もう やめて
わたしの名前を聞いて
「知っている」と答えるその声も
わたしと昔から
何十年も居たかのようなその目も
全てが憎らしくてたまらない
人は何故変わってしまうんだろう
どこに行ったの
ねえ
帰ってきて 帰ってきて
わたしは蘇生術も
あなたを探せる体も
持っていないのだから
涙が枯れ尽きて
わたしの方が死んでしまう前に
早く帰ってきてよ ねえ
どうして
帰ってきてくれないの
せめて訃報を
あなたの本物の遺書を頂戴
そうすれば
美しかった頃の
あなたの顔だけ思い浮かべて
思い出にすることもできる
どこかへ
行っているだけだと
思っていた
まるで幼子のような死生観
どうせ
帰って来ないのならば
死んだと言って 死人よ
破られない沈黙と
耳を劈くような罵声
誰があなたの声で喋っているの
どうしてわたしとあなたを否定する
その声を黙らせてくれないの
居るんでしょう、居ると言って、
そこに居るのならば
ねえ
帰ってきて 帰ってきて
あんまりにも寂しいから
自分で本物の
あなたの遺書を書き上げたあの日
そうやってあなたを忘れようとしたあの日
あの日から随分と経って
あなたを忘れることができていた今日
自分で書いた
涙が染み付いた遺書、見つけて
自分に掛けた暗示の
全てを思い出して
こわれた
幼子のままの
わたし
何が悲しいのかわかったいまも
意味もなく涙が流れ続ける
それでも胸に詰まっていた塊は溶けて
やわらかく浸透していって
わたしはいまだ
橋の下に捨てられた幼子のまま
裸足でアスファルトの道路を
歩いている途中
いなくなったあなたを
アガルマの中に閉じ込めて
持ち歩いて行けるような気がして
それでも人はいまも人の内で絶えず死に続けている
わたしの中でも 何度も
どこかへ
行っているだけだと
思っていた
無意識の海の中に
沈んでいるだけだと
ねえ
帰ってきて 帰ってきて
そうして
どうして死んでしまったのか
教えて
生きているのか死んだのか
いずれ生き返ることができるのか
何ひとつわからないのに
同じ形の顔の下には
いまも知らない人しか居ない
人は何故変わり行くんだろう
未来は過去の要素をまばらに含んでも
過去とは全く違うものに生成される
同じ形の顔をしているのに
知らない人間が言葉を話す
いま沈黙しているわたしの知ってる人
生きているのか死んだのか
分からなくても沈黙という事実は残る
いつその死を悼めば良いのだろう
ただ いまは此処に居ない
その寂しさに涙することしかできなくて
いつか帰ってくるのか
それすらも永遠にわからない
いつその死を悲しむことができるのだろう
わたしの愛した者の死は
彼らが死ぬまで
永遠にわからないようにできている
ねえでも
帰ってきて 帰ってきて
あんまりにも寂しいから
存在すら記憶の彼方に葬って
それでも涙は止まらない
何が悲しいのかもわからないまま
意味もなく涙が流れ続ける
どうして
帰ってきてくれないの
どこかへ
行っているだけだと
思っていた
幼子のように
純粋なわたし
ふいに
思い出して
こわれた
変わりない外見に
騙されるわたしたち
何の繋がりもない時間軸に
支配される思考たち
解けない洗脳
あなたがあなたのままで居られるなんて、嘘です
自分の死すら悼めない内にも
刻々と時は過ぎ
失った者を惜しんでも
死体すら
その腐臭すら残していかない
後釜の口がわたしの愛すべき者を
否定する 存在ごと
誰もこの世界に
生きながら死が溢れている事に
目を背け 死者の名を名乗りながらも
まったく死者と異なる振る舞いをし続け
わたしのことを
知らないくせに「知っている」と言うのか
わたしの力であなたの脳に
静かに葬られている死者の骨を焚いて
甦らせることができるのだろうか
それがどれだけ難しいことか
多くの人が知っていた
それどころか
涙すら凍らせたまま
静かに膝を抱いて
脳の奥隅で眠っているかもしれない
それでも耳をすませても
寝息ひとつ聞こえて来ない
後釜の知らない人間は
しきりに自分の中に居る
自分でない人間を隠したがる
声を張り上げて
死者の名前を高らかに
自分のものとして名乗り上げる
もう やめて
わたしの名前を聞いて
「知っている」と答えるその声も
わたしと昔から
何十年も居たかのようなその目も
全てが憎らしくてたまらない
人は何故変わってしまうんだろう
どこに行ったの
ねえ
帰ってきて 帰ってきて
わたしは蘇生術も
あなたを探せる体も
持っていないのだから
涙が枯れ尽きて
わたしの方が死んでしまう前に
早く帰ってきてよ ねえ
どうして
帰ってきてくれないの
せめて訃報を
あなたの本物の遺書を頂戴
そうすれば
美しかった頃の
あなたの顔だけ思い浮かべて
思い出にすることもできる
どこかへ
行っているだけだと
思っていた
まるで幼子のような死生観
どうせ
帰って来ないのならば
死んだと言って 死人よ
破られない沈黙と
耳を劈くような罵声
誰があなたの声で喋っているの
どうしてわたしとあなたを否定する
その声を黙らせてくれないの
居るんでしょう、居ると言って、
そこに居るのならば
ねえ
帰ってきて 帰ってきて
あんまりにも寂しいから
自分で本物の
あなたの遺書を書き上げたあの日
そうやってあなたを忘れようとしたあの日
あの日から随分と経って
あなたを忘れることができていた今日
自分で書いた
涙が染み付いた遺書、見つけて
自分に掛けた暗示の
全てを思い出して
こわれた
幼子のままの
わたし
何が悲しいのかわかったいまも
意味もなく涙が流れ続ける
それでも胸に詰まっていた塊は溶けて
やわらかく浸透していって
わたしはいまだ
橋の下に捨てられた幼子のまま
裸足でアスファルトの道路を
歩いている途中
いなくなったあなたを
アガルマの中に閉じ込めて
持ち歩いて行けるような気がして
それでも人はいまも人の内で絶えず死に続けている
わたしの中でも 何度も
どこかへ
行っているだけだと
思っていた
無意識の海の中に
沈んでいるだけだと
ねえ
帰ってきて 帰ってきて
そうして
どうして死んでしまったのか
教えて
熱過ぎて
夜は更け嵐は去り
何もかもが終わった後の
すがすがしい静寂の中に
金属音を聞き抱きながら
音に束ねられるようにして
横たわり
眩しすぎる強い光が
わたしを眠りへと誘う
蝉の断末魔を
一瞬の内に閉じ込めたような
終わりの無い
誰かの叫びが
脳裏に張り付いて
張り付いたまま
静かに溶ける
相対差の無い
ゼロ地点
束ねられる喜び
無に帰す安らぎ
光は
画面を
塗りつぶす
おやすみ
いくら光を見ていても
何も見ていることにはならない
色が混ざり合って
真っ白に
真っ白に 溶ける
熱ふたたび
夜は開け嵐がまたやって来る
大音量の蝉の断末魔の
途切れなく続く夢の中で
音がゆるやかに静まり
そこでわたしは目を覚ます
誰かの叫びを
脳裏から吸い取った後
わたしを束ねていた音が
朝日の熱に溶かされる
窓の外は眩しくて
何ひとつ見えない
雨音に流されていく
喜びと安らぎ
脳裏を震わせるのは
いのちの終わりを嘆く声
朝を迎えたこの部屋は
台風の目の真下
夜は更け嵐は去り
何もかもが終わった後の
すがすがしい静寂の中に
金属音を聞き抱きながら
音に束ねられるようにして
横たわり
眩しすぎる強い光が
わたしを眠りへと誘う
蝉の断末魔を
一瞬の内に閉じ込めたような
終わりの無い
誰かの叫びが
脳裏に張り付いて
張り付いたまま
静かに溶ける
相対差の無い
ゼロ地点
束ねられる喜び
無に帰す安らぎ
光は
画面を
塗りつぶす
おやすみ
いくら光を見ていても
何も見ていることにはならない
色が混ざり合って
真っ白に
真っ白に 溶ける
熱ふたたび
夜は開け嵐がまたやって来る
大音量の蝉の断末魔の
途切れなく続く夢の中で
音がゆるやかに静まり
そこでわたしは目を覚ます
誰かの叫びを
脳裏から吸い取った後
わたしを束ねていた音が
朝日の熱に溶かされる
窓の外は眩しくて
何ひとつ見えない
雨音に流されていく
喜びと安らぎ
脳裏を震わせるのは
いのちの終わりを嘆く声
朝を迎えたこの部屋は
台風の目の真下
























